最近は毎シーズンOCGでは使ってこなかったテーマで最高ランクを目指すと決めていて、今回は【エンディミオン】を使ってみる事にしました。
CSでは何度も対面しておりそのあまりの強さに惹かれつつも、自分では回せないだろうなーと思っていたのでいくらでも対戦相手のいるマスターデュエルが神ゲーと改めて実感しました。
デッキ解説出来るほどの知識も経験もないので、今回は【エンディミオン】初心者が沼りに沼りまくってようやく到達したダイヤ1に至るまでに自由枠を色々と検討した結果やその感想を書いてみようと思います。
まず一般的に固定枠と言われているのがこの辺り。
デッキ枚数を40に抑える為に強貪やエンプレスの枚数を削る構築もありますが、とりあえず最初は膨れてもいいのでフル投入で始めてみることに。
ここから環境に合わせてメタ枠やデッキの回転率を上げる補助輪カードを採用する事になるのですが、ペンデュラムという特殊な性質を持つこのデッキは非常に多くの選択肢がありハッキリ言ってどれがいいのかさっぱり分かりません。
なのでこれから触ってみたいと思っている方やランクを中々上げられない方の参考になればいいなと思っています。
・展開に関するカード
まず最初に触れるべきはこのカード。キングジャッカルの存在から誘発には比較的強いテーマですが、マスターケルベロス、強貪、サーヴァント、魔力統括など展開前に灰流うららをマストに受けるカードがデッキ内に多く存在し、また大量に特殊召喚を行う関係上増殖するGが非常に重いこのテーマにとっては重要な役割を持ちます。
しかし灰流うららは相手に撃たせてから貫通する事も出来て、増殖するGに関しても3~4ドローまでで複数の妨害を構えられるので手札次第ではゲームに勝つ事は不可能ではありません。
魔力カウンターを貯めなければいけない関係上、何でもいいから撃てる魔法が欲しい時に撃つタイミングをこちらが選べなかったりそもそも誘発を撃たれない可能性があるこのカードは必ずしも採用必須という訳ではない気がします。
ただ自分が回していた限りでは入れていて良かったと思うシーンは多く、回すのに自信が付くまでは採用すべきカードなのかなとも思いました。
ペンデュラムモンスターではありませんがデッキの安定や後手捲りに大きく貢献するカードです。
ちょっとややこしいですがこのカードが有効に働く場面を纏めると
・先攻時にチキンレース、うららを貰ったマスターケルベロス、装備したアルテミスを割って1ドロー(アルテミスでサーチした同名をコストに出来るので手札は減らない)
・サンドリヨンを装備して相手モンスター1体の効果を無効
・ニンアルルを装備して魔法罠を1枚破壊
と言った感じでエクストラの枠を使う代わりに多くの状況に対応出来る優れたカードです。
先攻でも後攻でも強く使えるので腐る事が少なく、引けば殆どの場面で仕事をしてくれます。
問題点を上げるとすればやはりペンデュラムモンスターでは無い点で、召喚権を使ってエレクトラムを立てる事が多いこのデッキでは致命的な欠点となります。
また魔力カウンターを置く効果を持っていないので場に送りだす方法が召喚権かペンデュラム召喚しかないのも痛いです。
単体のカードとしては高いスペックを持っていますが出来ることは地味なので引いても結局解決にならないシーンも多かったように思います。
エクストラにもう少し枠を取れば深淵に潜む者やバハムートシャークからの餅カエル等も狙えるので、環境に墓地利用テーマが多い時は妥協展開の着地点として検討するのもいいかもしれません。
シンプルに1ドローです。わかりやすい効果であるものの扱いは非常に難しく、3枚以上という制限や手札を全て捨てるデメリットをどう捉えるかで価値が変わってくるカードです。
自分は増殖するGを撃たれた時は最低限の妨害を構えつつ手札にリソースを残したいと考えていたのでプレイスタイルとあまり相性が良くなく採用を見送っていましたが、突っ張って5~6妨害を立てに行くと最初から決めているなら間違いなく強いカードだと思われます。
考え無しに入れると痛い目を見ますが、熟練度が上がるにつれて強さを理解出来るカードな気がします。
このデッキには上スケールが創聖魔導王とマギステルの計6枚しか存在しない為上スケールのペンデュラムモンスターはそれだけで貴重な存在であり、またこのカードはペンデュラム召喚をすると手札に戻りもう1度魔力カウンターを貯める事が出来るのでエンディミオンモンスターの共通効果の発動に大きく貢献出来ます。
引いていればもちろん強いのですが複数積む程のカードではないのにサーチ方法が送る先が競合しがちなエレクトラムしかなく、素引き前提であるならデッキ枚数を抑える為にも不採用でいいかなという結論になりました。
上スケールが欲しい時に持ってくるカードとしては優秀なので入れておけば役に立つ場面は必ずあると思われます。
魔力カウンターを沢山貯められます。試してません。
・後手捲り系カード
エンディミオンと言えばこのカードと言っても過言ではない最強の後手捲りモンスター。
キングジャッカルのカウンター等は問題なく乗せられるので妨害を越えられる札を用意してからこのカードを割って展開するのも強いし、当然置いたまま創聖魔導王で相手の盤面を吹き飛ばすのも強いです。
先攻での誘発ケアとしても使えるのでキングジャッカルを立ててからリンク素材等にして展開を再スタート出来るのも優れたポイント。
環境が【ドライトロン】等の展開系で溢れているなら間違いなく強いのですが、規制もあって今期はビート系が多いように感じ少しパワーがブレる印象でした。
リリースモンスター達です。壊獣に関してはランク7エクシーズに使えるのでクモグスがオススメと教えて頂きました。
自分が想定していたのが【天威相剣】のセキショウ+バロネス+相剣暗転の盤面だったのでそれを1枚で崩せるカードが望ましく、片方しか退けられない壊獣と3体のリリースが必要なラー球はまず選択肢から除外しました。
ラヴァゴーレムは比較的広いデッキタイプに強力な除去として機能するので、リリースモンスターの中では1番信用できます。
ただ自分が初心者だった事もあるのですが召喚権を失ってしまうのがとても痛く、残った手札にそれなりの要求値を必要とする点や先攻で何の役割も持てない点が気になり途中で抜いてしまいました。
前盤面を処理した後の誘発への徹底的なケアが見に付けば召喚権無しでの最適ルートで捲りに行けるはずなので、この部分は要練習と感じました。
こちらも教えて貰ったカード。リンクモンスター以外の妨害を確実に踏める強力な後手札でありながら、空撃ちが可能なので先攻で引いても魔法1枚分として働きます。
無効系のモンスターが居る場合は1妨害しか踏めないカードにはなりますが魔法カードであるという点がとても大きく、比較的取り回しの良い後手札として運用が出来ます。
ただこちらは想定していた盤面ではバロネスに止められるのでセキショウと相剣暗転が残ってしまうのがネックでした。後手ではスケールを揃えてキングジャッカルや創聖魔導王をペンデュラム召喚して攻め込む事が多いので、カウンターが乗っていない状態の創聖魔導王だと本来強く撃たれないはずのセキショウの無効効果が直撃してしまうシーンも多々ありやはり対策としては不十分だと感じました。
相手の脳にバグを引き起こす最強のペンデュラムモンスター。
召喚してセキショウに突撃するだけで暗転も纏めて封じられて運が良ければバロネスまで使わせられる意味不明なパワーを持っています。
下級でスペックの高いペンデュラムモンスターというだけで十分すぎるパワーですが、このデッキでは飽和気味な下スケールである事が懸念材料となります。
もしこのカードが上スケールであったなら大喜びで3積みしていた事でしょう。残念。
もう1つ問題点を上げるとすれば、ライトニングストームを嫌って守備表示で出てくるデストロイフェニックスガイ等のモンスターに対して自爆特攻が出来ない点も気になります。
エレクトラムで割れると簡単に盤面を処理出来るのは間違いないですが、エレクトラムを通す為に盤面を処理する必要があるこのデッキでは少し噛み合いが要求されている気がします。
魔導獣や創聖魔導王は闇属性の魔法使いなので、この辺りとの組み合わせで捲れるパターンを検討する必要がありそうです。
人によって好みの分かれるカード。
深く考察するとキリがないので使用感だけで言うのであれば、強い時は強いし弱い時は弱いです。当たり前なんですけどまあそういうカードです。
ここまで色々と書いてきましたが、結局求められる条件としては
・出来れば召喚権は残したい
・誘発が1枚も入っていないデッキなので1枚で2妨害以上は踏みたい
・先攻で事故った時や誘発を受けてストップした時にも役割を持たせたい
なんともまあワガママな要求です。色んなエンディミオンのレシピを見ましたがそんな都合の良いカードは見つかりませんでした。
もういっそフュージョンデステニーでも入れてしまおうかな…と思いながらランクマに潜っていたある時。
「また天威相剣か……セキショウリュウエンってその展開ニビル受けたらどうすんだよ~~~~~」
「ん?」
【エンディミオン】には誘発を入れないという固定概念に囚われていた結果、こんな簡単な結論にも辿り着けませんでした。
現環境では【天威相剣】が間違いなくトップシェアであり、時点で【D鉄獣】【D幻影】【エルドリッチ】等が流行しています。
あまりニビルのケアをしない人が多い事や低速ビートには元々有利な事もあってこれ以上に現環境にマッチしているカードは無く、実際にニビルを採用した後は昇格と降格を繰り返していた時が嘘のようにあっという間にダイヤ1まで辿り着く事が出来ました。
当然他の環境では通用しない理論ではありますが、流行に合わせて尖ったカードを採用出来るのもこのデッキの強みと言えるでしょう。
最後にダイヤ1到達時のデッキを載せておきます。素人思考なのでこれが正解だという事は一切無いですが、少なくとも今の環境ならこういう形でもいいのかなーと納得出来る構築にはなりました。
各々の考え方やプレイスタイルで採用札が変わってくるデッキなので、自分に合ったカードを採用してゲームを有利に進められる手伝いが少しでも出来たのであれば幸いです。
という訳で1度もエンディミオンを回した事の無い人間がエンディミオンを触ってみた感想のようなブログでした。
隣の芝は青く見えるとはよく言った物で、自分で使うと何でこんなデッキで勝てるんだと思うシーンも多々ありましたが、とにかく選択肢が多くプレイの難易度が非常に高いデッキだなと改めて感じた期間でした。
圧倒的なパワーでLL鉄獣のような凄まじい先攻展開をするデッキを上から捲っていく様は他のデッキには到底真似出来ない芸当であり、もう少し練習を重ねて練度を上げたいなと思った次第です。
URの枚数が多いので組むハードルは高めですが、もし気になっているなら是非とも触ってみて欲しいテーマですね。
また新しいデッキを触った時は似たようなブログを書くかもしれないのでその時は是非覗きに来てやってください。
ここまでご覧頂きありがとうございました!